器用貧乏
この土・日曜日も午前午後ともに、みっちりとトレーニングを積みました。先月から比較すると、かなり体力レベルも上がってきており、ヘビーな練習にもだいぶ根をあげなくなってきました。
さて器用貧乏とは・・・辞書では『何事も一応うまくできるために、一事を徹底できず、かえって大成しないこと。また、そのような人。』と記してあります。私の指導する部や授業でも結構あることですが少々難しい動作なども、いとも簡単にやってのける生徒がいるものです。しかし、問題はここからです。「できたこと」と「身につけたこと」とは雲泥の差であり、「できた」ことで合格したとか達成したでは、次の「身につける」へのステップへ進むことはできません。身につけることとは何度も何度も繰り返していくこと以外の近道はありません。本当に有能である者は、練習という場だけ、人の見ている場だけではなく、日常生活の中にも繰り返す動作を入れたり、頭でイメージしたりしながら、人の何倍も努力をして、凡人以上に身につけているものが多い人であり、かつそれらを有効に使用したり、利用できている人達です。勉強にしてもしかりです。テスト前に詰め込むだけ詰め込んで結果がよければ、後は忘れてしまうものです。これは目的が試験で結果を残すということであるがためです。本来の学習とは、学んだそれらのことを何に利用するかが大切であり、それができてこそ、自分に身につけた能力といえるはずです。
安易に「できた」とは言わず、練りに練って「身につける」努力をしてから、『自分のものになった』ことで、初めて『できた』といえる人間に成長したいものです。